4.2/5.0レビュー数:19個, 少しだけ速めのテンポですが、アルメニア・フィルは「ガイーヌ」を全曲録音する位、レヴェルの高いオーケストラです。ダイナミックで豊かな民族的な演奏を繰り広げています。ハチャトリアンのファンとしてはうれしい限りです。この組み合わせにとって、「仮面舞踏会」はいつもコンサート等で上演している十八番でしょうし、オケのレヴェルも案外高いので、安心して浸れます。, 「ワルツ」も「ノクターン」もアルメニアの土の香りを感じさせます。「ロマンス」はとても味わい深いです。速いテンポの「マズルカ」「ギャロップ」も安定したアンサンブルです。「ギャロップ」はかなりテンポが速くてダイナミックで楽しめます。, 指揮:山田和樹、チェコ・フィルハーモニー 『仮面舞踏会 (Masquerade) 』は、ハチャトゥリアンによる1941年初演の劇音楽。ロシアの文豪ミハイル・レールモントフの同名の戯曲に基づく。, 1944年には、ハチャトゥリアン自身の手によって、ワルツ、ノクターン、マズルカ、ロマンス、ギャロップの5曲からなるオーケストラ向けの組曲となった。, モスクワで音楽を学び、レーニン賞など多数の賞を受け、高い評価を受けた。プロコフィエフ、ショスタコーヴィチと共にソヴィエト3巨匠の一人と称された。, 有名な作品は、バレエ組曲「ガヤネー(ガイーヌ)」のハイライト部分で演奏される『剣の舞』。運動会でおなじみの疾走感あふれる曲だ。, 女子フィギュアスケートの浅田真央が2008-2009年シーズンに使用するプログラム曲として、このハチャトゥリァン『仮面舞踏会』が採用されるようだ。, これまでに浅田真央が使用した『チャルダッシュ』、『ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー』などの曲と同様、ハチャトゥリァン『仮面舞踏会』もにわかに注目を集めそうだ。, 【追記09/06/26】 バンクーバー五輪の勝負曲となる2009-2010シーズンのショートプログラム曲として転用されるとのこと。フリーはラフマニノフ前奏曲『鐘(かね)』。. 4.5/5.09個のレビュー, テンポ取りも適切で、早くもなく、遅くもない、日本人のイメージ通りの演奏を繰り広げています。. 録音:1972年3月27~29日,ブルノ,スタディオン・スタジオ, 日本では、日本フィルの指揮者として有名になったラザレフが、ロシアのボリショイ交響楽団を指揮したCDです。, 奇をてらったところのない普通のスタイルですが、フィギュアスケートのBGMでも使えそうでレベルは高いです。ちょっと難点なのは録音のせいか、音が硬い感じがすることろですね。, 選曲も良く、ハチャトゥリアンの有名な音楽がよく網羅されていますが、組曲「仮面舞踏会」では5曲中「ワルツ」「マズルカ」の2曲のみが収録されています。, 指揮:アラム・ハチャトゥリアン、フィルハーモニア管弦楽団
4.9/5.0レビュー数:11個, Khatchaturian: Ballet Suites From Spartacus & Masquerade, このディスクには組曲『仮面舞踏会』が5曲すべて収録されています。テンポはちょっと速めです。表現はスタンダードです。, 指揮者のスタンリー・ブラックは、イギリス人でクラシックの指揮者ですが、どちらかというと映画音楽の編曲なども多く手掛けていたようです。ですから、この演奏はイギリスの組み合わせによるものですね。, でも上手くロシア的な響きを紡ぎだしていると思います。ロンドン交響楽団も低音がしっかりしていますし、ブラックのテンポ取りや表現もなかなか雰囲気が出ています。第5曲など、迫力もありますが、コミカルな音楽になっていて、聴いていて楽しめます。, 逆に本物のロシアではないので、聴きやすいという面もあります。パーカッションがいきなり強打することもないですし、土の香りが強すぎるようなこともありません。, カップリングの「ガイーヌ」を聴くとここまで名演ではないので、やはり「仮面舞踏会」と相性が良いのですね。ロンドン交響楽団はスターウォーズなど、映画音楽もたまに演奏しますし、結構得意なので、指揮者のブラックともどもボキャブラリーの豊富さが名盤を生み出したのかも知れませんね。, Khachaturian, A.I. 組曲『仮面舞踏会』(Masquerade) は、アラム・ハチャトゥリアン (Aram Khachaturian, 1903~1978)が作曲した劇音楽『仮面舞踏会』から5曲を抜粋して組曲とした音楽です。組曲『仮面舞踏会』の解説とおすすめCDや名盤をレビューしていきます。, アラム・ハチャトゥリアン(1903~1978)は、1941年に帝政ロシアの作家であるミハイル・レールモントフ (1814~1841)の戯曲「仮面舞踏会」のため、全14曲で構成される劇音楽を作曲しました。, 1944年に劇音楽から5曲を抜粋し、組曲としました。これが現在の組曲「仮面舞踏会」(Masquerade)です。, 組曲『仮面舞踏会』は以下の5曲から構成されています。「ノクターン」「ワルツ」が有名です。順番は変更されることもあります。, 第1曲:ワルツ第2曲:ノクターン第3曲:マズルカ第4曲:ロマンス第5曲:ギャロップ (ガロップ), フィギュア・スケートで「ワルツ」が使用され、一気に人気が出ました。2008年~2009年に、浅田真央、織田信成が「仮面舞踏会」を使用し、一気に人気が出ました。その後もフィギュア・スケートで「ワルツ」「ノクターン」が、よく使用されています。ポピュラーでは平原綾香が歌詞をつけています。, Tchaikovsky: The Sleeping Beauty – Prokofiev: Romeo and Juliet – Khachaturian: Masquerade, 組曲「仮面舞踏会」が5曲すべて収録されています。CDでは出ておらず、MP3かAmazon Unlimitedでしか聴けないようです。, チャイコフスキー交響楽団は、モスクワ放送交響楽団が改名して生まれた楽団です。ですので、フェドセーエフの手兵モスクワ放送交響楽団だと思って聴いていただければOKです。, やはりフェドセーエフと手兵のコンビならではの円熟した名演で、やはりこの中では一番良いと思います。例えば「ワルツ」や「ロマンス」で熟成した弦セクションを聴くに、名盤のチャイコフスキーの弦楽セレナーデを思い出してしまいました。それよりもさらに絶妙な味のある音色を出しています。これぞロシアという感じです。, 録音の音質は、まあまあですね。ギャロップなど、最近の録音なのでもっと良い録音が出来そうですが、新しい録音なので悪くはないです。, Khachaturian / Ippolitov 録音:1958年10月30日、ニューヨーク、マンハッタン・センター, Khachaturian: Masquerade Suite/ Kondrashin 解説:寺原 伸夫 「仮面舞踏会」作曲の経緯 アラム・ハチャトゥリアンは、1841年に帝政ロシアの作家であるミハイル・レールモントフの戯曲「仮面舞踏会」のため、全14曲で構成される劇音楽を作曲しました。 1944年に劇音楽から抜粋し、組曲としました。� 録音:1972年,ロンドン,キングズウェイ・ホール,ステレオ(アナログ/セッション), Spartacus / Gayanch & Masquerade Suites ハチャトゥリアン 「仮面舞踏会」より「ワルツ」 ハチャトゥリアン (1903 – 1978)は、 ミハイル・レールモントフ (1814 - 1841)が1935年に書いた戯曲「仮面舞踏会」の劇音楽として、1941年に劇音楽「仮面舞踏会」(全14曲)を作曲した。� 4.5/5.0レビュー数:34個, キリル・コンドラシンは、ロシアの大指揮者の一人です。このCDは録音が少し古いですが、長い間定番の地位にあったCDです。組曲「仮面舞踏会」が5曲すべて収録されています。, 実際聴いてみるとさすがです。ロシアの響きの上に、非常に情熱的な名演を繰り広げています。コンドラシンは、かなりストレートな指揮者で、ショスタコーヴィチなどロシアの曲をやってもテンポが速く、ストレートに核心に迫っていくのですが、この組曲『仮面舞踏会』でもワルツからストレートです。テンポのほうは少し速めですがワルツらしい落ち着いたテンポで演奏しています。, 第2曲ノクターンや第4曲ロマンスも非常に民族的でハチャトゥリアンらしい味わい深く官能的な響きです。ハチャトゥリアンの音楽はもともと強い情熱を持っていますが、コンドラシンにとても合うようです。ソロも強靭な演奏で素晴らしいです。RCAビクター交響楽団なので、アメリカの楽団なのですが、手兵モスクワ・フィルのようなロシア的な音を出していて驚きです。, それにしても、コンドラシンはもっと速いテンポで演奏するかと思っていたのですが、意外にも舞曲をちゃんと演奏できる指揮者ですね。派手で華麗に盛り上がる所は、鮮やかに演奏していて、結構ボキャブラリーが豊富なんだな、と思いました。これまでショスタコーヴィチの交響曲のようなシリアスな名盤しか聴いていなかったので、コンドラシンの一面を発見した気がします。, Khachaturian: Spartacus(Suite No.4)・Masquerade・Circus・Dance Suite
録音:2012年6月19-21日プラハ,ルドルフィヌム,ステレオ(DSD/セッション), 新進気鋭の山田和樹が名門チェコ・フィルを指揮したディスクです。この「仮面舞踏会」は非常に好演です。組曲「仮面舞踏会」が5曲すべて収録されています。, 録音の質も良く、しなやかで丁寧なのに、適度に民族的な色彩もあるということで、山田和樹の才能には驚きます。だてにチェコフィルでこんなマニアックな選曲で録音できる指揮者ではないですね。, テンポ取りも適切で、早くもなく、遅くもない、日本人のイメージ通りの演奏を繰り広げています。そして、ここぞというときはチェコフィルがダイナミックに盛り上げてくれます。日本人らしい名盤が誕生しました。, 指揮:スタンリー・ブラック、ロンドン交響楽団
4.6/5.0レビュー数:8個, 指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク指揮、ブルノ国立フィルハーモニー 録音:1954年(モノラル), Khachaturian, the Collection (Classics Collection), ハチャトゥリアンの自作自演です。オーケストラも一流で、なかなかの演奏です。ただ、他の自作自演に比べると録音が古く、しかもモノラルなので、音質はかなり悪いです。特にフォルテが入り切っていない所が残念ですね。ハチャトゥリアンの指揮で聴いてみたいという人向けです。, ハチャトリアンは指揮者として才能があって、自作自演で名盤を多く残していますが、組曲『仮面舞踏会』はあまりCDは残していなかったのですね。このディスクには組曲『仮面舞踏会』の5曲のうち、「ワルツ」「ノクターン」「マズルカ」の3曲のみが収録されています。, いずれも演奏は素晴らしいです。「ノクターン」のような曲だと自作自演でしか聴けないような情熱的というか官能的というべきか、独特の響きが紡ぎだされていて、音質以外は名盤といえますね。, Khachaturian & Prokofiev: Masquerade and Jester, このCDは、バレエ界の名指揮者ロジェストヴェンスキーが指揮したのですが、オーケストラが雑過ぎます。もう少し新しい録音ならば、良かったかも知れません。USSR STATEオーケストラとありますが、ソヴィエト国立管弦楽団にしてはレヴェルが低すぎるので、たぶん、実はソヴィエト文化省交響楽団が出来立てのころなのではないでしょうか?, ロジェストヴェンスキーのほうは、非常に適切なテンポで指揮していますが、何故かオケが走ってしまっています。上手いオケと良い録音なら名演だったろうと残念な気分になります。まあ、ロシアなので、たまにこういうこともあるのでしょう…。ギャロップはなかなかの好演です。にしても雑だなぁ。, カップリングのプロコフィエフはとても上手いです。録音も良いし、曲は良く知りませんが、プロコフィエフのはずです。こちらはソヴィエト文化省交響楽団と書いてあるので、実はやっぱり仮面舞踏会はソヴィエト国立管弦楽団なのでしょうかね?ソヴィエト文化省交響楽団の割には、とても上手く聴こえるのですが、アンカリング現象ですかね。, スコア ハチャトゥリャン 組曲「仮面舞踏会」 (Zen‐on score)
: Piano Concerto / Masquerade Suite / Gayane (Excerpts) 4.6/5.0レビュー数:8個, Khachaturian: Spartacus, Suite No. 『仮面舞踏会 (Masquerade) 』は、ハチャトゥリアンによる1941年初演の劇音楽。 ロシアの文豪ミハイル・レールモントフの同名の戯曲に基づく。 1944年には、ハチャトゥリアン自身の手によって、ワルツ、ノクターン、マズルカ、ロマンス、ギャロップの5曲からなるオーケストラ向けの組曲となった。 4.1/5.0レビュー数:13個, 組曲「仮面舞踏会」が5曲すべて収録されています。テンポが普通より速いですね。スケートのイメージで聴くと速く感じるかも知れません。でも、音楽として聴くと「仮面舞踏会」らしいというか、ネーメ・ヤルヴィらしい民族的ななかなかの名演で面白いです。戯曲の音楽ですからね。, ネーメ・ヤルヴィはエストニア人なので、ロシア人の音楽の感性がよく分かるのでしょうね。なかなかダイナミックで好演が続きます。ちょっと録音の響きが昔のソ連のオケみたいにわざとらしいようなところもありますが、それも含めてハチャトリアンといえば確かにそうなので、そこはあまり気にせず、色彩的で豊かな響きを楽しみたい所です。, テンポは速いですが、オーケストラは余裕でついてきていて、コミカルなところもダイナミックに表現しています。, 指揮:コンドラシン(キリル)、RCAビクター交響楽団 4 / Masquerade / Circus 4.2/5.0レビュー数:19個, Khachaturian: Spartacus, Gayaneh, Masquerade / Ippolitov-Ivanov: Caucasian Sketches