本路線は、1985年7月の運輸政策審議会答申第7号「東京都における都市高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」においてほぼ都営バス里48系統の路線を中量輸送機関に置き換えるべく位置付けられたものである。当初は地下鉄7号線(現在の南北線)の一部として計画されていたが、財政問題や採算性などから尾久橋通り上の新交通システム (AGT) に変更された。なお、財政状況などから、軌道事業特許は1995年(平成7年)、工事施行認可は1997年と大幅に遅れ、一方で事業主体の決定や荒川区側の用地買収に時間がかかったこともあり、開業は当初計画されていた1999年度から2002年度、さらに2008年3月30日と、2度にわたって延期されている。, 路線はほぼ全区間に渡って尾久橋通りの直上を通り、線形は日暮里・西日暮里近辺や荒川付近を除いて概ね直線である。支柱や桁といったインフラ部は都市計画道路事業として東京都建設局が、軌道や駅舎などの鉄道施設は都市計画都市高速鉄道事業として都営地下鉄大江戸線の環状部分の建設を担当した東京都地下鉄建設が建設する方式を採用している。, 開業後の運営主体は東京都地下鉄建設が予定されていたが、採算上の観点および都営交通ネットワークの充実を図る目的から、東京都交通局が軌道事業の特許を同社から譲り受ける方向で検討され、運営も同局が行うことが決定した[7]。, 路線名については、東京都交通局および東京都地下鉄建設が2006年8月15日 - 31日に一般公募を行い、選考委員会の審議を経て日暮里・舎人ライナーと決定、同年11月13日に駅名とともに報道発表された。, カード乗車券については、開業当初からICカードのPASMOが利用でき、Suica等の全国相互利用サービス対応の交通系ICカードも利用が可能になっている。なお、パスネットは開業前に「券売機・精算機で使える」というアナウンスがあったが、2008年1月10日に発売が終了し、同年3月14日に自動改札機での使用も終了したため、本路線では開業当初より自動券売機・自動精算機を含めて一切使用できなかった。, 運賃は大人で初乗り168円(ICカード)・170円(切符購入)から最高335円(ICカード)・340円(切符購入)までの4段階である(運賃・乗車券の節参照)。, 本路線開業後は、上記のような経緯から完全並行路線である従来の都営バス里48系統の廃止も懸念されていたが、高齢者が多い地域特性から既存バス停において小回りの効く集客を行うバスとの役割分担は可能との結論から、バス同系統も当面の存続が決定し、大幅に本数が減便されたものの、路線廃止には至っていない。2009年4月1日のダイヤ改正では本数がさらに減便され、現在は1時間あたり2本程度の運行となっている。なお、運賃が大人400円の深夜バスとして設定されていた深夜04系統は日暮里・舎人ライナーの開業を機に廃止された。2012年4月1日からは、これまで王子駅発着としていた王46系統・加賀団地循環を里48-2系統・加賀団地循環に変更し、日暮里駅発着に変更した。, 本路線は1981年に大阪市交通局が開業した南港ポートタウン線(ニュートラム)に次ぐ2例目の公営交通(地方公営企業である交通局)によるAGT路線である。なお、ニュートラムは大阪市営地下鉄とともに2018年に大阪市全額出資会社の大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)に移管されたため、以後は公営交通による唯一のAGT路線となっている。, 扇大橋駅から荒川へ至る地点で撮影。ロウソクのような支柱は堅固な基礎で保持されている(2012年5月)。, 2008年2月14日に東京都交通局の公式サイトで発表された開業時の運行ダイヤは、以下のとおりであった[8]。, 開業以降、新交通システムとしては旺盛な需要に支えられ、逐次ダイヤの見直し・頻繁なダイヤ改正が行われている。, ほとんどの列車が日暮里駅 - 見沼代親水公園駅間を通しで運転するが、舎人公園地下に車両基地があるため、入庫を兼ねた見沼代親水公園駅発舎人公園駅行きの区間列車が朝と夜間に設定されている。かつては日暮里駅発舎人公園駅行きの区間列車もあったが、現在は設定していない。舎人公園駅発で営業運転を行う列車は初電の下り1本のみであり、舎人公園駅から見沼代親水公園駅まで回送列車として運転した後、同駅から折り返し日暮里駅行きとして営業運転に入る列車が多数設定されている。, 1995年度の軌道法に基づく特許取得時には、当路線の1日平均乗車人員を101,000人と予測していたが、2003年度に59,000人と下方修正された。これに基づいて、AGTの採用や車両編成が決定し、当路線の着工に至った。, ところが、開業後は旺盛な需要に支えられ、2010年度で2003年度時点の予測目標を達成した。その後も乗車人員は増加傾向が続いているが、後述のようにラッシュ時の混雑は年を追うごとに激しくなっている。, 2009年11月25日の平日の朝ラッシュ時では、始発駅の見沼代親水公園駅では座席が埋まる程度である。しかし、江北駅を発車した辺りで定員乗車を超え、吊り革が埋まる。扇大橋駅を発車すると、以降は各駅ごとの乗車人員が少なくなり、都電荒川線との乗換駅である熊野前駅では降車人員も見られる。西日暮里駅では全乗客のうち4割程度が降車し、日暮里駅に到着する[26]。, 2019年度の朝ラッシュ時の最混雑区間は赤土小学校前駅 → 西日暮里駅間であり、ピーク時(7:20 - 8:20)の混雑率は189%である[23]。混雑率は全国のAGT路線で最高値であり、全国の公営交通でも2位の横浜市営地下鉄グリーンラインを大きく上回り、最高値である。2014年度以降は混雑率が180%を超える状況が続いており、輸送力増強が急務となっている。, 2017年より東京都交通局公式サイトに公開された「混雑の見える化」では、西日暮里駅を7:40 - 8:10に到着する列車が最も混雑する[27]。, 開業時から運行していた車両300形は、当初は車両中央部をロングシートとする予定であったが、混雑時に重量超過の恐れがあるためにクロスシートを採用した[28]。しかし、車両扉付近に乗客が集中して詰め込みが効かなかったため、2009年度から増備された編成は車両中央部の一部箇所がロングシートになった。300形は開業当初の12編成から16編成まで増備し、既存の編成も2011年度までに車両中央部の一部箇所がロングシートに変更された。2015年度以降に導入された330形と320形は、車両を軽量化して車両中央部がロングシートとなり、混雑時の詰め込みが効くようになった。2019年度末に増備された330形2本は、全車両にフリースペースを設け車内空間を拡大している[29]。, さらに2022年度より、座席を全てロングシート化して定員を増やした車両に順次更新する計画がある[30]。, いずれも5両編成である。2020年4月時点において、新潟トランシス製の300形16編成、三菱重工業製の330形3編成、新潟トランシス製の320形1編成の合計20編成が運用されている。, 三菱重工業は2020年6月、次世代型ロングシートを採用した新車両60両(12編成)の受注を発表した[31]。, 2017年5月に営業運転を開始した320形電車(2017年5月18日、扇大橋駅 - 足立小台駅間), 日暮里・舎人ライナーのシンボルカラーは、沿線地域の特徴を表すように、地元住民を交えて検討した。その結果、日暮里側は賑わう街並みや荒川・隅田川という自然的要素からリバーサイドとして「にぎわい/水辺」を、また、舎人側は住空間や舎人公園など緑地・公園に恵まれていることからパークサイドとして「かがやき/緑」をイメージした。なお、シンボルカラーは駅舎の外壁などに使用され、両端は暖色系、その間は寒色系となっている。, 路線建設と同時に見沼代親水公園・江北・足立小台の3駅に交通広場が整備され、タクシーと路線バスの乗降場が設置されている。, 開業時に足立区西部地区を中心とした大規模な路線バスの再編が行われ、以下の路線が交通広場への乗り入れもしくは駅周辺のバス停経由に経路変更されている。, なお、開業後の2008年9月に新設されたはるかぜ第11弾も経路の一部が日暮里・舎人ライナーと同じとなっている。, 大人普通旅客運賃(小児半額・ICカードの場合は1円未満切り捨て、切符購入の場合は10円未満切り上げ)。2019年10月1日改定[32]。, 本路線と同様に東京都交通局が運営する都営地下鉄各線のような、東京メトロ(千代田線西日暮里連絡)との間での連絡割引運賃は設定されていない。, 品川 (A) - 渋谷 (B) - *新宿支所 (C) - *杉並支所 (D) - 小滝橋 (E) - 練馬支所 (F) - 千住 (H) - 有明 (J) - 南千住 (K) - 江東 (L) - 北 (N) - 巣鴨 (P) - *臨海支所 (R) - 深川 (S) - 早稲田 (T) - (現)江戸川 (V) - 青梅支所 (W) - *港南支所 (Y) - *青戸支所 (Z), 堀の内 (D) - 大塚支所 (G) - 新谷町 (K) - 青戸分駐所 (K) - 目黒分駐所 (M→A) - 滝野川 (N) - (旧)江戸川 (R) - 東荒川 (R) - 洲崎 (S) - 戸山支所 (T) - 今井支所 (U) - 葛西 (V) - 八王子支所 (X) - 志村 (Y), PASMO - 東京フリーきっぷ - シルバーパス - 東京都営交通協力会 - はとバス - TWRりんかい線 - ゆりかもめ - 多摩モノレール - 東京メトロ - 東京港 - 東京ヘリポート - 調布飛行場 - 新島空港 - 大島空港 - 神津島空港 - 三宅島空港 - 八丈島空港 - 白丸ダム(多摩川第三発電所・白丸発電所) - 奥多摩湖(多摩川第一発電所), 杉崎行恭『山手線 ウグイス色の電車今昔50年』JTBパブリッシング、2013年 p.166, 東京さくらトラム(都電荒川線)及び日暮里・舎人ライナーに「駅ナンバリング」を導入いたします, https://web.archive.org/web/20080216034919/http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/newsevent/news/nippori_toneri/2008/ntl_p_200802141_h.html, https://web.archive.org/web/20080914162018/http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/newsevent/news/nippori_toneri/2008/ntl_p_200806252_h.html, https://web.archive.org/web/20090812235031/http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/newsevent/news/nippori_toneri/2009/ntl_p_200908061_h.html, https://web.archive.org/web/20100325074345/http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/newsevent/news/nippori_toneri/2010/ntl_p_201003191_h.html, 東京都交通局から日暮里・舎人ライナーの新型車両を12編成(60両)受注 三菱重工エンジニアリング、更新で混雑緩和等に貢献へ, 〜ありがとう!おかげさまで1周年 日暮里・舎人ライナー開業1周年デザイン「都営まるごときっぷ」, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=東京都交通局日暮里・舎人ライナー&oldid=80357954, 駅名は公募に基づく足立区および荒川区からの推薦を受け、選考委員会の審議を経た上で決定し、2006年11月13日に報道発表された。, 日暮里・舎人ライナー開業記念の「都営まるごときっぷ」が開業日から各駅ごとに1,000枚限定で発売された。図柄は300形車両の走行風景と発売された駅の駅名標となっている, 開業予定日以降に製作された開業告知ポスターやチラシには、地元である荒川区・足立区の出身や在住者である, 2009年3月28日には、開業1周年を記念して、日暮里駅から舎人公園駅まで走行し、途中で舎人車両基地を折り返して舎人公園駅まで「1周年記念号」が運転された。. jr山手線 日暮里舎人ライナー・都電連絡定期券. 日暮里・舎人ライナーと都電を定期券で乗り継ぐ場合、(熊野前のりかえ)それぞれの定期券運賃から約10%割引になります。詳しくは、日暮里駅定期券発売所にお問い合わせください。 引率者を含む26人以上の学生団体(うち学生25人以上)及び25人以上の普通団体でご利用の場合、運賃が割引になります。 [注1]大人と小児の団体の場合は、別々に計算し、10円未満の端数を切り上げてから合算します。 [注2]都営線と他社線を乗り継ぐ場合は、会社毎に計算してから合算します。 [注3]割引率及び無賃扱い人数は下表のとおりです。 住所 : 荒川区 西日暮里2-19-2 電話 : 03-5837-2635. nt-01 日暮里; nt-02 西日暮里; nt-03 赤土小学校前; nt-04 熊野前; nt-05 足立小台; nt-06 扇大橋; nt-07 高野; nt-08 江北; nt-09 西新井大師西; nt-10 谷在家; nt-11 舎人公園; nt-12 舎人; nt-13 見沼代親水公園 日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねりライナー)は、東京都荒川区の日暮里駅と足立区の見沼代親水公園駅を結ぶ、東京都交通局が運営する案内軌条式鉄道(AGT)路線である。いわゆる新交通システムの一つで、東京都区部北東部の9.7km、13駅を結んでいる[4]。, なお、都市計画事業としての名称は、東京都市計画道路特殊街路新交通専用道第2号日暮里・舎人線および東京都市計画都市高速鉄道日暮里・舎人線である。2008年(平成20年)3月30日に開業した[5]。駅ナンバリングで使われる路線記号はNT[6]。, 東京都交通局では以前から、現在の日暮里・舎人ライナーとほぼ同じ区間(一部は足立流通センター付近を経由)で都営バスの里48系統(日暮里駅 - 見沼代親水公園駅〈旧:舎人二ツ橋〉)を運行している。このバスは、最寄りの東武伊勢崎線・大師線やJR京浜東北線、東京メトロ南北線など既存鉄道の最寄り駅から離れている足立・荒川区の都市計画道路放射11号尾久橋通り(東京都道58号台東川口線〈旧・台東鳩ヶ谷線〉)沿線の住民をJR線駅へ直結する通勤・通学の足として、大変な混雑を呈していた一方で、足立トラックターミナル(1977年開設)や北足立市場(1979年開設)、足立流通センターなどの輸送を担う尾久橋通りはトラックなど大型車の通行量が多く、慢性的な交通渋滞が発生してバスの定時運行が困難な状況がしばしば発生し、定時運行・大量輸送が行える何らかの鉄・軌道輸送が望まれていた。, 1974年、自民党足立支部の幹部であった小金井俊輔の提唱により、鉄道を誘致するための活動が始まる。 日暮里駅; 乗換え案内. 駅の詳細情報. なお、日暮里・舎人ライナーの概要は、表1のとおりである。 (表1)日暮里・舎人ライナーの概要 区間 日暮里駅~見沼代親水公園駅(駅数:13駅) 建設キロ 9.8km 車両駆動方式 側方案内軌条方式による新交通システム (ゆりかもめと同方式) 日暮里・舎人ライナー(にっぽり・とねりライナー)は、東京都荒川区の日暮里駅と足立区の見沼代親水公園駅を結ぶ、東京都交通局が運営する案内軌条式鉄道(AGT)路線である。いわゆる新交通システムの一つで、東京都区部北東部の9.7km、13駅を結んでいる 。 šãƒã‚¹ï¼‰, 交通局窓口カルテ(事務処理フローなど). 日暮里舎人ライナーの経営状態が悪い主な理由は上の3つがまず挙げられる。都営地下鉄に比べて収益性が悪い要因がよくわかる。 開業したのが新しい. 日暮里・舎人ライナーは、コンピュータ制御による自動運転を行う新交通システムで、日暮里~見沼代親水公園間(9.7km・13駅)を運行しています。2008(平成20)年の開業以来、主に沿線の足として親しまれています。 日暮里舎人ライナーが開業したのは2008年である。

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