大相撲のように力士に給与が支払われるケースもありますが、力士がもらう賞金や懸賞金などは給与所得に当たらないため、それらを貰った場合は力士といえども基本的に確定申告しなければなりません。, プロスポーツ選手は個人事業主なので、基本的に一般の個人事業主と同じように税金を支払います。 2017.04.27 2020.02.27 個人事業主の経理・節税起業をめぐる冒険, プロ野球選手といえば、子どもたちの憧れの職業であり、一流選手ともなれば想像も出来ないぐらいの年俸を得る夢のような職業です。特に日本ではプロ野球は根強い人気がありますよね。そして、プロ野球選手といえば高級車を乗り回しているというイメージがあるのではないでしょうか。勝手な偏見で、高級車に乗るのも、お金遣いが荒そうなのも、税金対策のためではないかと思われがちです。, そこで、今回はプロ野球選手が高級車に乗るのは税金対策なのかどうか調べてみました。実際に莫大な年俸を受け取る一流のプロ野球選手はどのように税金対策をしているのかも見ていきましょう。, プロ野球選手は所属する球団から年俸というかたちでお金を頂きます。年俸は一般の従業員が受け取るような給与の扱いではなく、事業所得という扱いになります。つまり、基本的にプロ野球選手一人ひとりは個人事業主であり、確定申告をしなければならないという事です。, 他にも、超一流のプロ野球選手ともなればテレビCMの出演料やグッズ、賞金や商品なんかも収入に組み込まれるわけですね。それらの合計から、日々使う経費を差し引いて税金を決めるのです。プロ野球選手は成績によって、年俸が乱高下するシビアな世界です。, 急に収入が激減して、高い年俸を見越して購入した住宅ローンの支払いが出来ないとか、住民税は前年の収入をもとに計算されるので、昨年収入が大きくて今年収入が小さくなると、住民税の負担が大きなダメージにもなりかねません。だからこそ、プロ野球選手はなるべく多くの経費を計上して、少しでも納める税金を安くしたいと思うのは、普通の個人事業主の人たちと考え方は一緒ですね。, プロ野球選手の使える経費は少ないと言われています。個人事業主の利用できる経費はあくまでも事業に直接関係のある経費と言われているので、プライベートなどで利用した経費を何でもかんでも経費に入れてしまうのはNGです。, シーズン中の交通費や宿泊費が球団持ちの場合は、もちろん経費として見ることは出来ません。そうすると、グローブやバット、トレーニングウェアなどは経費に含まれると思うのですが、一流のプロ野球選手ともなると、スポンサーがついて無償で提供されることもあるわけで、そうするとさらに経費に出来るものが減っていくわけです。, トレーニング機器の購入にかかった費用や、ジムに払った費用、トレーナーと専属契約を結んだりした場合は直接事業に関わるお金ということで経費として認められるでしょう。ここで気になるのが、事業とプライベートがごちゃごちゃになりやすい経費についてです。. 名古屋市で会社設立・起業・クラウド会計のことなら澤田公認会計士・税理士事務所まで!, 野球は交流戦が終わり、通常のシーズンが再開され、サッカーはワールドカップが開催されています。, プロ野球選手やJリーグの選手等のプロスポーツ選手の税金ってどのようになっているのかご存知ですか。, 最近では元ロッテの里崎さんがプロ野球選手は税金を山ほど取られるとか言っていましたが、本当でしょうか。, まずは、プロスポーツ選手(以下はプロスポーツを代表してプロ野球選手でお話しします、Jリーガー、プロゴルファー、プロスケーターの方申し訳ありません!)。, プロ野球選手が球団から受取る報酬は現在の取扱い上は「事業所得」として取り扱われることになっています。多くの人は、所得球団から”給与”を受取っていると勘違いしていますが、給与ではないのです。, 大昔(昭和26年)は球団から受取る報酬を給与扱いしているケースもありましたが、以下のように実態を鑑みると給与ではないよね、という判断がなされたのです。, 職業野球の選手の所得については、従来給与所得または事業所得として扱つてきたのであるが、最近における選手の所得の実体が (1)選手は球団の指定する野球試合に出場することを約し、これに対し球団から出場契約料、試合出場料の支払を受けるものであり、且つ、当該選手の技能の進歩または人気の高低に応じその出場料も増減せらるべき性質を有し、一般芸能人の出演契約と何等の差異が認められないこと、 (2)試合出場に要する用具等は、特定のものを除きすべて選手の個人的負担であること 等にかんがみ、昭和26年分以降の職業野球の選手の所得については、「すべて事業所得」として取り扱うこととされてた過去があります(昭和26年直所2-82、直所5-23)。, 事業所得に区分される報酬は他にもあるので、事業所得に区分されるもの、その他の所得に区分されるものを確認してみます。, 余談ですが、プロ野球選手の場合「野球協約」により、参稼期間と参稼報酬が第87条に定められています。, 第87条 (参稼期間と参稼報酬) 1 球団は選手に対し、稼働期間中の参稼報酬を支払う。統一契約書に表示される参稼報酬の対象となる期間は、毎年2月1日から11月30日までの10か月間とする。 2 参稼報酬の支払い期間、支払い方法、支払い期日は、当事者たる球団と選手との間において約定され、統一契約書に表示されなければならない。 3 統一契約書に表示される参稼報酬は、消費税及び地方消費税を含まない金額とする。, 野球協約はWebサイト上に公表されており、統一契約書様式も公表されています。気になる方は一度目を通してみてはいかがでしょうか。疑似契約交渉気分が味わえます。, 事業所得に該当する収入を得ている人で一定要件を満たす場合は消費税も支払う必要があるのです。仮に、年棒1億円(税込)の場合は、740万円は消費税として支払う必要があります(経費がゼロの場合)。, となると、手元に残る現金は4,167万円(=1億円-5093万円ー740万円)にしかならないのです。, 節税の方法としては、小規模企業共済等掛金に加入する、生命保険控除、ふるさと納税を利用するといった手法が挙げられますが、やはり、限度があります。, プロ野球選手の多くが高級車に乗っているのは、経費を増やすためです(当然、高級車が夢だったという方も数多くいらっしゃいますが)。, 実は、個人では限度があるといった節税もマネジメント会社/資産管理会社を設立することで節税の幅が大きく広がります。, ところが、プロ野球球団と選手は、「統一契約書様式」を用いて契約することとされおり、この統一契約書様式によりなされる野球選手契約は、プロ野球選手個人となされ同契約書に定められた参稼報酬も個人に対して支払われることになっています。, つまり、プロ野球選手が球団と契約する年俸は選手個人に帰属するということです。契約がこのようになっている限り、ここは変えることができません。, ここで、マネジメント会社/資産管理会社の出番です。マネジメント会社/資産管理会社を設立することで、年俸1億円の場合に5000万円近く納税していた税金を大幅に圧縮することが可能です。, →選手からマネジメント会社/資産管理会社に対して報酬を支払う。つまり、選手の利益が減り、税額圧縮につながる。, →マネジメント会社/資産管理会社が選手に代わって、CM契約等を受取る。その後マネジメント会社/資産管理会社が選手に対して報酬を支払う。, →2)のCMと同じ原理です。注意点としては選手の業績に応じて報酬額が増減するような選手個人の成績に連動した報酬形態ではマネジメント会社/資産管理会社の収入とすることが難しいとされています。, 白紙の領収書に、適当にあて名と金額だけ記載し経費計上するのは脱税です。脱税をすると最悪逮捕されてしまうので、注意してください。, 税金のことは税理士に相談しましょう。〇〇コンサルタントが持ち掛けてくる節税の話は、ほとんどが脱税に分類されるものです。税理士以外の者が税務に関するアドバイスを行うことも禁じられています。そのコンサルタントは、税理士法違反&脱税というダブルで悪質なので、ついつい引っかからないように注意してください!, 税金は複雑です。恐らく多くのプロスポーツ選手が確定申告の時期に悩んでいることかと思います。税金のことは税理士にお任せください!, 澤田公認会計士・税理士事務所では、プロ野球選手、Jリーガーの方の引退後を見据えたプランをご提供させていただくことが可能です。引退後の人生も短くないです、引退時に悩むのではなく今から一緒に準備していきませんか。.
6月20日追記しました。
2018年、MLBアメリカ・メジャーリーグ挑戦3年目となる、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの中後悠平... こんにちはnicoです。 プロスポーツ選手は個人事業主なので、基本的に一般の個人事業主と同じように税金を支払います。 税金は収入に応じて、 所得税 、 住民税 、さらに収入(課税売上高)が1000万円以上の場合は 消費税 も支払う必要があります。
プロ野球選手といえば、子どもたちの憧れの職業であり、一流選手ともなれば想像も出来ないぐらいの年俸を得る夢のような職業です。特に日本ではプロ野球は根強い人気がありますよね。そして、プロ野球選手といえば高級車を乗り回しているというイメージがあるのではないでしょうか。 Copyright © 2020 東村山市・東久留米市の税理士 – 酒井会計事務所/個人法人/相続の相談 All rights Reserved.
... 2017/4/24追記:中後悠平投手のヒッポーズ画像を追加しました。 プロ野球選手の多くは、税金対策の為に法人化した個人事務所を構えている。 . アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナーを交わしている中後悠平... 9月10日追記:表中のデータを更新しました。 ここまで読んでいただいてありがとうございました。 今、Twitterを中心に「Saya」という名前の美少女が話題になっています。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 個人事業主として確定申告をしていると、どうしてもプライベートで利用するお金と、事業で利用しているお金がゴチャゴチャになる事が出てきます。明確に分けれればいいのですが、分けれないようなものだと頭を悩ませますよね。, まず、事業に関係のない費用、つまり完全なプライベートな費用の事を「家事費」と言います。事業に使ったお金と、プライベートで使ったお金が混在しているものを「家事関連費」として処理するわけです。原則として事業で使っている割合が50%を超えていないと費用にできません。大体3分の1つかっているから、その分を経費にしようと思っても中々難しいわけです。, ただ、事業で使っている部分と、プライベートで使っている部分が明確に分けられるのであれば、事業で使っている割合を按分して経費にできるのです。携帯電話やインターネット代、自宅と事務所が混在している場合などは明確な区分を設けてなるべく経費に出来るようにした方が税金対策になりますね。, ここから本題に入っていければと思います。見てきた通り、プロ野球選手が税金対策のために、経費できる種類は他の個人事業主と比べて少ないことがわかってもらえたかと思います。そこで、税金対策のために高級車に乗るプロ野球選手が出てくるわけですね。, プロ野球選手が練習したり、試合のための交通費はもちろん経費になるわけです。有名なプロ野球選手であれば公共の交通機関をカンタンに使うわけにはいかないですので、自動車を利用することには一定の説得力がありますよね。そして、高級車の理由は、体が資本のプロ野球選手は自分の体を守るためにも頑丈な高級車を選んでいるとも言えるわけです。, ちなみに高級車の場合は税務調査の時に経費として認められないケースがあるのかという不安が付きまといますが、しっかりとした理由があれば経費として認められるようです。フェラーリが経費になるかどうかを争われた事例が紹介されていたので、引用させて頂きます。, 平成7年に国税不服審判所で、国税局と企業の間で係争が繰り広げられました。その中身は税務調査によって否認されたフェラーリの減価償却がありか?なしか?というものです。, この係争に対する国税不服審判所の判断は、企業が経費でFさんのためにフェラーリを買ったこと自体はもちろん、企業の資産として減価償却を認めるという内容でした。, 一つ目の理由は、フェラーリを会社の経費で購入したFさんが、業務でフェラーリを使い倒していたことにあります。例えば出張にフェラーリで行った時にFさんは、宿泊代や高速道路の料金は出張費として会社に提出していましたが、交通費は会社に提出していませんでした。さらに3年間で7,600kmの走行を行っていたことも、業務の範囲内で使用した証拠として認められました。, 二つ目の理由としてFさんは私用の高級車を3台保有しており、そのいずれもが超高級車であったことが挙げられます。国税局の「高級車は道楽(私用)だから減価償却は認めません。」という主張に対して、「遊びは自腹でやってるもん。高級車だから減価償却が出来ない合理的な理由ってある?」という壮絶な返しを食らわせたわけで、税務局の訴えは極めて主観的なものと見なされてしまったわけです。, 最後の理由ですが、当該企業は1年で4億もの利益を出して、しかも1.5億円を税金として国に既に差し出していました。「利益を出して億単位で納税の義務は果たしているのに、年間で1,000万円いかない減価償却の何が悪いんだ:と言われれば、国税局もシュンとするしかありません。, 上で紹介した判例は、あくまでも企業で購入した高級車での話なので注意が必要ですね。個人事業主であるプロ野球選手の購入する高級車は先に紹介した事業とプライベートがゴチャゴチャになりやすい経費なわけです。, 客観的に事業のために使っていると証明できるような状態でなければ、高級車の全額を経費として計算するのはやっぱり危険なわけです。実体としてプライベートと事業との両方で高級車を使っているようであれば事業で使っている割合をしっかり按分して経費にした方がいいでしょう。, いかがでしたでしょうか。プロ野球選手が高級車にのって税金対策をしているかと言われれば、そうだとも言えますし、それだけでない高級車である理由も認められるわけですね。プロ野球選手はたくさんの年俸を受け取っているスター選手にばかり注目が集まりますが、その裏側には日の目を見ない多くのプロ野球選手がいるのも事実です。普通の人たちからしたら考えも及ばないプレッシャーの中で勝ち抜いて、一部のスター選手だけが多額の年俸を受け取れるわけですし、超シビアに成績から次の年俸が決まるわけで次の年は何もないかもしれないリスクと隣り合わせです。そう考えると、事業を立ち上げて経営するということもプロスポーツ選手と似ている部分があるかもしれませんね。, こちらの記事もご覧ください。 ⇒個人事業主が経費を最大限活用して税金対策をする方法, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。.
そして年俸1千万円以上の選手は先程あげた「消費税」も含めて3種類の税金を納める事になります。, それぞれに控除やその他の細かい計算があるので、単純に税率の合計とはいきませんけど、おおよそ年俸の50%近い金額を税金として納めなければいけないので、高額な年俸ほど納める税金も多くなり、意外と手取りは少なくなってしまうんですね。, ここでうっかり気をぬくと大変な事になるのが、40%と大きな割合を占める「住民税」が「その年の収入では無く、前年の収入額を元に計算される」と言う事なんですよね。, ですので、引退したり戦力外でクビになって、突然収入が「ガクン」と減ってしまうと、前年の収入を元に計算された高額の住民税の納付書が届いて大慌てとなるケースも考えられます。, 今回、杉内投手の大減棒について巷で心配されているのは、このケースがちょうど当てはまるからなんですよね〜。, まあ、もう何年にも渡って高額年俸を貰っていて貯蓄も有るでしょうし、その辺りはキチンと対策した上での、今回の減俸だと思うので問題は無いでしょうけどね。, 参考までに、今とは税制が違っているので一概に比較は出来ませんけど、現在中日ドラゴンズのGMを務めている落合博満氏が現役時代に、初めて年俸が2億円に到達した時に「60%が税金だった」と語りました。, 成績を積み重ねて頑張って手にした2億円でも、税金として半分以上支払い、手元には8千万円って・・・, プロ野球選手の多くは、単純に3種類の税金を支払っている訳では無く、税金対策として法人化した個人事務所(会社)を作っている様です。, 球団からは、その個人会社へ年俸を支払ってもらい、選手はその個人会社から給料を貰う形にする事で、いろいろな税制上の優遇や控除を受ける事ができて、大幅な節税が出来るのです。, また、会社として様々な経費も税制上有利に使う事が出来るので、例えば高年俸のステータスシンボルとなっている高級自動車なども、会社名義で購入する事で、だいぶ税金面が変わるのです。, 次から次へ高級外車を乗り換える選手も見ますけど、これも税金対策の一つなのかもしれないですね〜。, 法人化した事務所を構える事で、球団から支払われる年俸以外の収入、例えばCMや番組など、テレビをはじめとするメディアへの出演料や講演などの収入も会社に支払ってもらう事で、税制上かなりの差が生まれるそうです。, 経理上の処理業務が大変になりそうですけど、そこは税理士に委託して上手くこなしてるのでしょうね。, 以上、今回は杉内俊哉投手の大減棒のニュースから、プロ野球選手の税金についてチェックしてみました。.
2015/12/11 阪神タイガースの藤浪晋太郎投手。
Copyright © CyberAgent, Inc. All Rights Reserved. プロ野球選手は個人事業主のため球団からは給与ではなく契約による報酬を貰います。毎年確定申告が必要であり所得税・住民税・消費税が掛かります。しかし年俸が大幅に減った場合には翌年の税金の支払いが厳しくなります。 MLBアメリカ・メジャーリーグ「ロサンゼルス・ドジャース」に所属する、マエケンこと前田健太投手。